富山・いのちの教育研究会

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篁俊男先生 「症例に見る死の受容について考える」(平成16年度定例会)

講演概要

・医師として患者のターミナルケアに関わってきた経験の中から
 二つの症例を挙げて、患者がどのように死を迎えたかを述べる。

・一つは、93歳で亡くなった女性、Tさんの例である。
 一家の大黒柱として働いてきたTさんは、寄る年波に勝てず、
 特別養護老人ホーム「白光苑」に入所した。

 常に、家族のこと、ホームの職員のことを気遣い、最期は安らかな大往生を遂げた。
 それは、Tさんの篤い信仰に支えられてのことであった。

・二つ目は、61歳のとき癌の告知を受け、摘出手術をしたが転移し、
 余命が僅かしかないことを知った知人、A氏の例である。

 家具店を経営していたA氏は急いで閉業の処置をし、
 娘さんの結婚式を早めて父親としての務めを果たすと、まもなくこの世を去った。

 この場合も死の恐怖を乗り越えることができたのは、信仰心によるものであった。

・キューブラー・ロスは、死を迎えるまでの過程を5段階に分けた。
 最後の段階である「死の受容」は、解脱の境地であり、
 そこへ達する手助けとなるようターミナルケアの理念を設けている。
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by toyama-inochi | 2007-05-27 15:22 | ~H24_講演の概要

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